NO.97 S荘 (静岡)
今にも雨が降りそうな、灰色の雲に覆われた空。
そんな天候の折に、赴いたのは小さな廃旅館
窓からの光など殆ど無く、闇の一歩手前状態。
視界に移る物全てが煤けて見える…。
演出も何も要らない、これが廃墟の本来の姿。
NO.98 M小学校W分校 (山梨)
古びた民家が疎らに散らばる山村の風景。
その中で見つけた此の一軒、何だか
普通の民家と少し違うような…。
実は此の建物、小学校の分校だとか。
子供達が通った往時の風景、目に浮かぶよう。
NO.99 Eロープウェイ (岐阜)
到着時刻が予定よりも大分遅れてしまい
悔いる間も無く慌てて撮影を始める。
光が赤さを増し日没終了となる寸前、
何だか此の位置関係、面白いな、と。
ゴンドラの中に落ちる夕日は、燈火の如く。
NO.100 H寺 (茨城)
茨城の山奥で静かに眠る、豪壮な廃寺院。
宗教詐欺の舞台となり、摘発・解散の道を
歩んだ当寺院には、様々な物が遺っている。
写真に在る膨大な量の位牌も、その一つ。
管理も供養もされない位牌、その行く末は…。
NO.101 Kパーク (長野)
青空にプールといえば、そこには多くの
人の姿が、在って然るべきなのですが…。
閉鎖から幾霜月、今此処に在るのは寂寥感のみ。
プール施設の廃墟は、現役時代とのギャップが
外観に其のまま表れる為、より痛々しく感じる訳で。
NO.102 Hスイミングスクール (栃木)
プール廃墟が連続しますが、こちらは室内メイン。
外観は以前のトップ画にて掲載したとおり。
柱の無い空間として、ボーリング場並みの広さが
一面荒廃した姿は、インパクトが有ります。
内外共に見所の多い、好物件でした。
NO.103 N健康福祉センター (???)
高齢化が進む現代、地方ならば尚のことで
公営の福祉施設は幾つ有っても困りません。
ただし、それは設備の整ったものに限る訳で…。
老朽化した施設は、危険と見なされ閉鎖の憂き目。
展示物も其のままに、今日もまた時が過ぎ行く。
NO.104 Z記念館 (山形)
昭和4年に開業した、とある地方のローカル線。
利用者の減少に伴い、昭和50年に廃線となる。
そんな鉄道の歴史を語る筈の車両が、
朽ちるがままに放置されているという事実。
運転席に座る彼の、視界が開ける日は来るのか。