NO.121 ニューK荘 (石川)
風光明媚な観光地、その高台に建つ廃ホテル。
廃れは進んでいて、一部では足元はおろか
天井も壁も、派手に崩れてしまっている…。
そんな崩壊の先には、青い空と日本海。
気持ち良い海風が、私の横を通り抜けていった。
NO.122 大○○の廃屋 (静岡)
山奥の小さな集落、そのまた外れには
朽ちかけた廃屋が幾つも散在していた。
私すら生まれていなかった時代の遺物が、
暗闇の中で、只々静かに風化を続けている…。
木造家屋につき、現状はそう永くないだろう。
NO.123 M小学校 (長野)
これもまた山奥の小さな集落、その高台には
歴史を刻んだ木造校舎が、静かに佇んでいる。
松の木を従えた其の姿は立派であり、
青い空や里山の緑とも良く調和している。
現代社会が忘れている風景が、此処に在った。
NO.124 誰もイナイ廃ゴルフ場 (???)
ゴルフ場の朝と言えば、受付やラウンド待機で
人がごった返す、一番にぎやかな時と言える。
そんな朝のゴルフ場も、誰も居ない今は只管に静寂。
外を見れば、荒野のホールを鳥獣が闊歩している…。
寂しさが妙に身に染みる、廃ゴルフ場でした。
NO.125 O臨海学校 (???)
海から程近い丘の上に、木々に紛れて建つ建物。
思いのほか洒落た感じの臨海学校でした。
此処を根城として、多くの子供達が
目の前の海に飛び出していったのだろう。
夜は花火や肝試し、ここは一夏の想い出の舞台…。
NO.126 Kシティホテル (京都)
長閑な田園風景の中、突如として出現した高層建築。
建築途中で計画が頓挫した、ホテル廃墟だという。
外観は殆ど完成状態で、朝陽を浴びて聳え立つ
其の姿は、下手な現役ホテルより余程立派に見える。
これが廃墟だというのだから、世の中はよく分からない。
NO.127 Sホテル (山梨)
明治の末頃に創立された、由緒正しい
クラシックホテルも、時の流れには逆らえず
不景気の世をうけて、いつしか廃墟となっていた。
開業当初は富裕層や外国人向けのホテルだったそうで、
何処彼処に当時の面影をとどめています。
NO.128 Y園 (???)
別件の廃墟に赴く途中、珍妙な場所に行き当る。
民宿の建物と共に、釣りやキャンプ、BBQなど
小規模なレジャー的設備群が放置されているが、
何より常軌を逸したオブジェや地蔵、看板等が数多く在り
写真は其れらの、ほんの一部にしか過ぎないのである。