明るく風通しも良い為、心霊的な恐怖感は薄め。
ただし夜になれば恐怖感は三倍増しとなります。
荒れ果てた状態ながら、どうにか残っていた手術台。
廃病院において欠かす事の出来ないアイテムです。
無影灯も、やはり廃病院を代表するアイテムの一つ。
避難用のシューターは、ちょっと枠が狭いような…。
身体の大きな人は途中で詰まる可能性も。
エレベーターの扉が破壊され、その先は奈落の底。
夜間の訪問時には、此方の方が現実的な恐怖と言えます。
壁という壁が、すっかりペインター達のキャンバスに。
アートと見るか、落書きと見るか、それは貴方次第。
ペイントとは思えない、立体感のある地球。
何故か大陸移動前の仕様となっています。
病室の面影は全くと言って良いほど見当たらず…。
屋上のみならず、外壁にまで落書きが。
その努力を他の事にも使えないだろうか。
ガラスが無いため高層階は鳩の住処と化しています。
この廃墟、皆に色々と利用されているだけ
完全に忘れ去られるよりは、役に立っている?
廃墟や心霊を少しでも齧っているならば、
ほぼ間違いなく知っているであろう有名物件。
主に経営不振を理由として、平成9年に廃院となりました。
国道沿いという目立つ立地から次第に荒らされ始め、
いつのまにやら心霊スポットとして全国区に。
全盛期には、週末ともなれば不夜城のごとく
肝試しに訪れる若者達の灯りが絶えなかったそうな…。
更には物件内における恐喝事件等も有り、
近隣住民による苦情、社会の不安視を受けて
結果、数年前に当物件は解体されています。
数多くの廃墟の中でも、廃病院というものは
鉱山やホテル等に比べると異質に感じざるを得ません。
病院には過去の栄華といった+のイメージが無く、
負の印象が大きい事が理由の一つでしょう。
廃墟訪問において、物件の現役時代を思い浮かべたり
利用者の気持ちを考えたりする際に、
どうしても廃病院は気分が沈みがちになります。
廃墟としての良さは別で考えても、
やっぱり私は廃病院は少し苦手かなぁ…。