臭いの元を辿っていくと…、やっぱり居た大物。
正体は良く分かりませんが、見るからに終わってます。
何故かパウチ充填機が一台だけ残置。
磨けば使えるのに…、漬物で使用したという事実が
引き取り手を躊躇させるのでしょうか。
刻まれた野菜が向こうからコンベアで運ばれて、
この部屋で漬物にされていくという流れ。
包丁を剥き身のまま放置するのは、どうかと思う…。
漬物臭に堪えかねて外へ飛び出してみると、
横に見えるは事務所棟でした。
使用されずに残された包装資材の山。
在庫調整をする暇もない、急な閉鎖だったという事でしょうか。
かなり多品種の漬物を製造できる工場だった模様。
漬物が苦手な私にとって、厳しい品が並んでいます。
タイムカードを打ち込む社員は、もう居ない…。
会社として、此のような末路だけは迎えたくないものです。
見るからに明らかな、此処は倒産物件です。
倒産理由は分かりませんが、本社が逝ったからには
製造工場も運命を共にする他ありません。
ただ内部のカレンダーは倒産より相当前の日付であり、
どうも此処は一足先に廃墟化していたものと思われます。
少なく見積もって5年という廃墟年齢の割に、
内部の劣化具合は進んでいる印象を受けました。
漬物製造という特殊な環境が、操業時も閉鎖後も
場内の劣化を速めていったのでしょう…。