ロビーの脇には、ちょっとした広間も有りました。
この美築状態はとても廃墟には見えません。
建物の所々に意匠が凝らされています。
しかし、隙間もないのに現れる落ち葉が謎…。
収納なのかデザインなのかよく分かりません。
素っ気ない造りかと思いきや、所々で煉瓦調。
この辺りが受付周辺になります。
管理人室。何だか嫌な感じの影が…。
ただの浴衣のようで、ほっと胸をなで下ろしました。
二階には多くの宿泊部屋が並んでいます。
横長の建物なので、廊下の距離はかなりのもの。
研修所という事なのか、部屋に娯楽物は見当たりません。
同宿の研修生達は、床に就きながら
将来の夢を語り合っていたのかも…。
二段ベッドを備えた洋室もあれば、このように和室もあります。
窓の外は、どの部屋からも良い眺め。
残留物は殆どなく、面白味という点では物足りない物件ですが
静かな環境と雰囲気が良い感じでした。
此処は某企業の研修所だったという事ですが、
その某企業は既に経営破綻しており存在していません。
バブルに踊ったツケが未だに各地に残される中で、
此の物件も其の一つと言えるでしょう…。
ちなみに此の建物は建築家がデザインした物らしく、
所々に変わった意匠が見受けられるのは其の為のようです。