前言撤回、まさかのロシナンテ登場にびっくりです。
妙につぶらな瞳が何だか怖い…。
そして中には、またしても回るベッドが登場。
一台およそ300万円程のお値段だとか。
エンターテイメントの充実ぶりには目を見張ります。
周辺のライバル店を出し抜く為の方策なのか。
騎士道精神溢れる回転ベッドに、脇にはロシナンテも従えて…。
オーナーなりの○○キホーテ的演出、しかと見届けました。
可愛いメルヘンも、廃れると却って不安を倍加させる不思議。
流石に全てが回転ベッドでは無く、こちらは宮殿風の仕様。
廃墟となる事で、造りの安っぽさが余計に目立ちます。
入口に書かれた”低料金で最高のムード”という謳い文句は、
周囲の他店と比べても、あながち嘘では無かったのかも。
それが逆に経営を圧迫し、死期を早めたのか。
有りがちなホテル廃墟と思いきや、意外と見所の多い物件でした。
満足感を胸に、さあ次へ行こうと意気込んだ私でしたが、
結局次に出合う物件もホテル廃墟だったりする訳で…。
冒頭に書いた通り、他店と隣接して建てられている当ホテル。
元々の立地条件として、決して周囲の人口規模は多くなく、
観光地からも微妙に離れていて、交通量は疎ら。
枕を並べて討ち死にも、有る意味順当な結果でしょうか。
状態から想定される廃墟年齢も、隣と同等で約15年前後。
緑が多めの為、今後劣化は更に加速していくものと考えられます。
廃墟に限らず、何故ホテルは群生するのでしょうか。
街中のホテル街やIC周辺なら、立地的に理解できますが…。
規制の関係上、建てられる土地範囲が限られていたとしても、
今回のように無謀な立地で、あえて隣合わせとは一体…。
考えた結果、逆に群れる事で相乗効果を狙ったのだと理解出来ました。
まずは周辺のホテルも含めて集客をしないと、
辺鄙な土地では、存在を認知されない恐れが有るのでしょう。
逆に、”あの辺に行けばホテルが沢山ある”と認知してもらえば、
特に宣伝をせずとも、集客に繋がる訳です。
ただし逆に、ダメな時は総崩れになるという諸刃の剣で、
今回のように廃墟が群生するという事態も、各地で散見されます。
そんな訳で、また次のレポートもホテル廃墟かも知れません…。