特に温泉という訳でも無く、豪華な装飾等も無く。
観光ホテルなら、もう少し色気が欲しいと思う今日この頃。
営業時は特に気にならなかった風景も、
廃墟になると妙に雰囲気を感じるという不思議。
いちばん端の部屋は支配人の私室だったようで、
生活感のある残留物が多く残されていました。
残留物としてベタな存在である、色褪せたアルバム。
全てを置いて皆どこへ行ってしまったのか。
残念ながら、客室の殆どは入室不可でした。
4F以降には、何故か各室に電気メーターが。
持て余した客室をマンションに転用したのでしょうか?
屋上から眺める湖畔の風景は悪くないのですが…。
それだけで客を呼べるほど、甘くは無かった訳で。
剥がれかけた名前に、薄汚れた外壁。
廃墟の存在は、地方観光に影を落とし続けている。
某湖の入り口に聳え立っていた廃ホテル。
廃墟年齢としては、5〜10年といった所で
再利用の可能性も無い訳では有りませんが、
まずは観光地として湖のテコ入れが必要だと思います。
観光の通過点としては悪くないのですが、
宿泊してまで留まる理由に欠ける場所。
そういった場所でホテルを営業するには、
たゆまぬ営業努力が必要だと思います。
まして、近くには巨大温泉地が在るし…。
せめてペンション程度の規模なら、
細く長く生きる事も出来たのかも知れませんが…。