2009/冬etc 訪問
M観音堂
此処はとある山の上、目の前には小さな観音堂。
人里離れ管理も難しい事から、山の麓へと本堂の機能は移転し、
此の地には、過去の歴史と共に抜け殻が遺されたという…。
敷地内には、歴史を感じる遺物があちこちに点在。
この石柱には寛政の文字、現在より200年以上も昔の年号です。
永らく本堂を見守ってきた筈の石仏も、今や此の通り残置の憂き目。
当然のごとく手入れはされず、その身は風化の一途を辿るばかり。
一棟ものの御堂として、威風堂々たる立派な外観。
一部崩壊は有るものの、基本骨格はしっかりとしたもの。
このような山上の廃御堂に、花を供える者など居る筈も無く。
信仰の対象から外れた宗教施設の末路は、何だか寂しいものです。
もう少し人里に近ければ、まだ現役を続けられたかも…。
今此処を訪れる人は、ハイカー若しくは、私の様な物好きぐらい。
この地は遠州7不思議の一つ、”無間の鐘”の舞台。
撞くと大金持ちになれるが、死後は無間地獄へ落ちるという
何ともリスキーな鐘が存在したとか、しないとか。