ガンに効く!と言われているものは、結構世の中に溢れています。

ですが、エイズウイルスへの効能となると、流石に見た事が有りません。

この遠赤外線療法とやらは、どれだけ万能なのか。信じて良いのか。



岩風呂=脛をぶつけた時に痛そう、昔からそんなイメージです。





浴衣姿の入浴客が闊歩した廊下も、この通り寂しい限り。

慣れ親しんだ地元の方や常連客も居ただろうに…。




酒風呂とありますが、一応幼児や子供も入浴出来るとの事。

じゃあ一体何を以って酒風呂なのか、逆に気になるところ。




手摺の無い階段は、実際に使うと見た目以上に恐怖を感じます。

失ってみて初めて分かる、そのありがたみ。




宿泊も出来た様ですが、あえて泊まるだけの理由は見出せません。





本来なら見所となる大広間も、此の通りがらんどう空間でした。

このような状態では、コメントする方も言葉に困ります。




まだ朝日も昇り始めたばかりで、若干頼りない状態。

特に暗がりの多い廃墟内では、移動も撮影も一苦労です。




折角なので屋上にも上ってみましたが、朝日は未だ迫力不足。

イマイチ特徴の薄い当物件を、象徴しているかの様でした。





幹線道路沿いにある、一見では何の用途なのか分からない建築物。

それは、Nホール温泉と銘打たれた、健康ランドの廃墟でした。

かなり大きな建築物なのですが、訪問時は内部が一部解体中で

既に撤去された箇所も有り、見所はかなり限定されます。


2000年ぐらい迄は一応営業していたようですが、

いつ頃に廃業したのか、細かい時期は分かりませんでした。

ただ2005年には心霊スポットと噂されていた事から、

私の訪問時で、およそ10年程度の廃墟年齢だったと思われます。


一応天然温泉であり、その他遠赤外線風呂や酒風呂など

健康ランドとして不足無い設備を備えていたはずの、当施設。

立地も決して悪くなかったのに、なぜ廃業に到ったのか…。


推定に過ぎませんが、廃業前の2000年前後においては

全国でスーパー銭湯が大量に開業しており、ここ富山においても

スーパー銭湯が多く新規開業したものと考えられます。

健康ランドより料金が安く、流行にも乗ったスーパー銭湯に

客足が流れるのは必然的であり、また施設自体の老朽化もあって

嵩む修繕費を、少ない収益ではカバーできず、結果廃業と相成った…。


おそらく当物件だけでなく、全国でも同様の理由で

廃業した健康ランドは、多数有るのではないかと思います。

またスーパー銭湯においても、過度に増え過ぎた事から

競争が激化し、現在において多数の敗残者が見受けられます。


私としても、旅の途中で寄ろうとしていた大衆浴場の

灯りが消えていた、というケースに良く遭遇している訳で…。

現在に残された施設には、是非とも頑張って貰いたい所です。




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