2010/春 訪問



Kフーズ


駿河湾の潮の香りが仄かに漂っている…。

そんな土地で見つけたのは、一軒の廃工場。

かつお節や削り節などを製造していた模様です。



いわゆる倒産物件であり、併設された住宅も含め放置されています。

まだまだ美築状態だというのに、実に勿体無い話です。




横幅に比べて非常に奥行きがある工場のスタイル。

住民が通り抜けないよう、通行禁止の表示が各所に。




工場内部は粗方のものが撤去されていますが、

かつお節の香りは未だ色濃く残されていました。




県内有数の漁港と言えば、やっぱり焼津港。

ちなみに沼津港は最近観光に力を入れているようで、

週末ともなると大勢の客で賑わっています。



かつお節本体を仕入れ、削ったり粉にしたりと加工していた工場。

大量に捌かないと儲けが出にくそうな品目と言えます。




再び通電できる日は、果たしてやって来るのでしょうか…。





理想的な言葉が並ぶ社訓も、廃墟という現実の前では虚しいだけ。

世の中、なかなか上手くいかないものです。





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