2004/春etc 訪問
ムー○ン乙女
御殿場の山中に、遠目からでも良く目立つ
白い風車が存在した事を、貴方は覚えていますか。
それは、静岡でも指折りの廃墟兼心霊スポットとして
名声を得ていたムーラン○女(風車レストラン)。
その特徴的な外観は、現役時代はおろか
廃墟と化しても人を誘う効果を有しています。
レストランとしての残留物は見当たらず、
がらんどうな空間に陳腐な落書きが花を添えている。
当物件を美として捉えるならば、
この階段は外せないポイントと言えますね。
往時は窓際のフロアが回転して景色を楽しめたそうな。
効率や経費削減を重視する現在の風潮と違った、
過剰とも思えるサービス精神は称賛に値します。
物件を特徴付けている風車は、ただの飾りでは無く
風の無い日もモーター駆動で回転を果たしていた。
廃墟の道を歩んでまだ日が浅かった私を、
優しく迎えてくれたムー○ン乙女の記憶。
写真と共に、私の内で消える事はありません。
最近訪問した廃墟はイマイチ記憶に残らないのに、
古い廃墟の写真を見返すと、当時の記憶が鮮明に浮かぶ不思議。
数多くの廃墟と出会った事で、本来得られるべき新鮮な感動が
薄れてしまったのであれば、それは悲しい事なのかも知れません。
それでも、私は此の歩みを止める事は無いでしょう、多分。
ムー○ン乙女祭り
主催
参加サイト様