2009/夏 訪問
T病院
とある丘を、ただ黙々と登っていく…。
軽い疲労感を覚えた頃、視界が急に開けた。
そして目にした此の建物が、噂の廃病院である。
平屋建てで横に広い構造となっています。
各所ともガラスは既に無く、まるで骸骨のような状態。
内部は、もはや此の通りの酷い有様で
病院らしき面影は殆ど感じられません。
微妙な立地ですが繁盛していた時期も有ったはず…。
ただし、病院があまり繁盛するのも困りものという罠。
明らかに人為的な力が加わった崩壊が目立ちます。
簡単に崩壊を許す壁も気になる所ですが。
色んなものが降り積もって元の床が見えません。
こうなってしまうと、どの廃墟でも似通った光景となり
物件としての特徴が失われてしまいます。
真夏の訪問となりましたが、建物の中はひんやり。
それを冷気とするか、霊気とするかは、貴方次第です。
遺された僅かな機材といえばレントゲンぐらい。
そういえば他の廃病院でも、レントゲンだけが
残されているケースが目立つような…、何故?