2004/冬 訪問



廃村 峰


最寄りの駅から山に入り、かれこれ一時間近く歩いています。

流石に疲労の色が見え始めてきた頃、視界が開けました。

人工的に積まれた石垣…、目指す廃村は此処なのか。


長き間に亘って、村の歴史を見つめてきた祠。

廃村となった今でも、手入れはされているようです。



林の暗がりを進むと、そこには主を失った家屋が…。




家屋の内部では崩壊と風化が進んでいます。

床が抜けると困るので迂闊に近付けません。



集落の生活を支えてきた井戸も、今では落とし穴扱い。




なにせ山奥なので、水の確保には気を使います。

私達の生活がどれだけ恵まれているか、推して知るべし。



結構な規模の集落だったようですが、

建物の多くは写真のように原形を留めていません。

これから更に年月を経て、土に還っていく事でしょう。



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