2009/冬etc 訪問
ホテル B‐classic
此処は千葉県の東側、気まぐれで主要道から外れてみれば
お城を模した古めかしいホテル廃墟に、偶然出くわした訳で…。
こういった露骨なデザインのホテルは、近頃とんと見掛けない。
良くも悪くも、クラシックを謳うだけの事は有りますね。
所どころに石像やレリーフを配置するなど、演出に余念なし。
この手のホテルにしては、割と頑張っている様ですが…。
此れまた古臭い感じの車庫は、背の高い車に厳しい設計。
ハイトワゴンやSUVなど、言葉として存在しない頃の話。
橋を渡って部屋に入る演出は、この手のホテルに良く有る光景。
ちなみにRPGでは橋を渡ると、出現する敵が強くなる事が多い。
内外の雰囲気に一貫性が見られるのは、逆に珍しいパターン。
個別のパーツは若干チープでも、全体のまとまりは悪くない。
当物件の特徴の一つが、浴場の窓に描かれたステンドグラス。
ガラス絵の具かセロファンか、どちらにせよ手が込んでいる様で。
先程の部屋と同様、忠実にコンセプトを守っている点は好評価。
色合いも良く、安易にネタに走らない意思の強さを感じます。
関東圏の廃墟というと、人為的な荒廃が目立つイメージでしたが、
当物件は目溢しされているのか、年月経過の割に状態は良好。