2009/冬 訪問
男塾
人っ子一人居ない冬の浜辺に佇む、正体不明の廃墟。
いったい誰が何の目的で建てた建物なのか…。
浜風をダイレクトに受け止めた結果、此のような姿に。
今後いつまで其の姿を保つ事が出来るのだろう。
内部も外観に負けず劣らずの廃墟っぷり。
狭い廊下の左側に、幾つか部屋が並んでいます。
6畳ほどの部屋は床も壁も原形を留めず。
現役時代の面影など、とても追えそうに無い…。
良く見ると各部屋には部屋番号が有りました。
宿泊施設にしてはイマイチ華が無い建物だし、
考えられるとしたら、寮といったところか。
お風呂も狭い…、共同風呂でないだけマシかも。
全体的に間取りの余裕の無さが目立ちます。
この物件は、どういった理由か「男塾」と呼ばれています。
この狭い空間で男達が肩を寄せ合い、共同生活をしていたのか。
崩壊の目立つ建物ですが、階段付近は割としっかり。
2階も1階と同じように、味気無い部屋が並んでいました。
内部の荒れは相変わらずで、外壁など完全にスルー状態。
窓から望むのは太平洋、聞こえてくるのはさざ波。
急に吹いた海風が廃墟の中を巡り、そして抜けていった…。
太平洋に面した浜辺に、ポツンと建っている廃墟です。
正面に遮るものが無い為、眺望は申し分ありません。
ただし潮風による劣化も半端無く、内外とも崩壊が進み
現役時の手掛かり、面影といったものは殆ど見受けられません。
廃墟年齢は、推定で10年以上は確実といった所でしょう。
結局この物件が何故「男塾」と呼ばれていたのか判らず…。
ただし其の後の調査で、この建物が「東○政○塾」の
関係施設らしいという事が判ってきました。(図書館資料による)
東○政○塾が千葉の片隅に施設を設ける理由は依然謎ですが、
男塾というネーミングも、あながち間違いでは無かったようです。
未来の大物たちが、眼前の太平洋を眺めながら
思想を巡らせていたのかも知れませんね。