2004/夏etc 訪問
鹿○湯山荘
山奥の林道を、ただ只管に先へ突き進む。
秘湯とは、得てして其のような場所に存在する訳で…。
ようやく姿を現したのは、鄙びた木造の建物。
秘湯の宿として期待を裏切らない外観です。
2棟の建物が渡り廊下で繋がるトリッキーな構造は、
まさに当物件の代名詞とも言えるもの。
経営者の居住空間は大荒れの状態でした。
静かな山奥に似合わない、リアルな光景…。
煤けた達磨は、黙して何も語らない。
厨房は、一般家庭の台所と大きく違わないレベル。
宿の主人が自ら腕を振るっていたのでしょうか。
居住空間と客室の距離感が近い宿。
アットホームと言えば聞こえは良いのですが。
団体客が闊歩する姿が想像出来ない宿。
湯治客や釣り人、猟師といった客層が考えられます。