2012/冬etc 訪問
KRホテル
とある静かな湖の畔に、虚ろなホテルが寂しく佇んでいました。
外観だけ見れば、現役でも十分通用しそうなのに…。
この辺り一帯が観光地とはいえ、当物件は外れの別荘地に存在。
あえて此のホテルを選ぶだけの、理由が見当たりません。
華美とも質素とも言えない、何だか中途半端な内部の雰囲気。
フロントやロビーはホテルの顔と言える場所だから、
もう少し目を引くような特徴が欲しいところ。
紙パックの状況を見るに、放置から相応の年月が経過している模様。
新鮮なおいしさどころの話じゃない訳で…。
建物の中央に廊下を通し、左右に部屋を配置するレイアウト。
窓の無い廊下は湿気が溜まり易いのか、劣化が目立ちます。
客室は全般的に劣化が少ないほか、人為的な破壊も見当たりません。
外観は洋風なのに、基本和室なのはどうかと。
外観も、洋風にするならもう少し気合を入れて欲しかった。
装飾が無ければ、アパートとも言えるような風貌。
一番良い部屋は和洋室で、こちらも廃れは殆ど無し。
ただ全体的に換気不足なのか、カビ臭さは結構なレベルでした。
階段周りのデザインは妙に気合が入っていて、採光も文句なし。
ただ隣接しているはずの湖が見えないのは勿体ない。
この階段、板厚が薄く非常階段っぽい質感なのが残念。
昇降時には軽い足音がカンカンと響いていました。