2008/冬etc 訪問
T分校
無住となった民家を横目で眺めつつ狭い山道を走り、
更に徒歩で草木に埋もれた廃道を進む。
本当に、こんな所に学校が在るのだろうか…。
木々の間から漸く姿を見せたのは、今回の目的地であるT分校。
探索に苦労させられただけに、喜びもひとしお。
学校の周囲には校庭が見当たらず、空間に余裕なし。
外観も管理が行き届いていないような状況です。
プールは偽装工作が進んで何だか溜め池のような。
児童の教育と遊びの場も、今や鳥獣類の憩いの場に。
周囲が森のせいか、なんとなく暗めな雰囲気の当物件…。
多少の傷みはあれど、木造校舎の趣は失われていません。
尋常科という表記といい、使用されている漢字の字体とい、
この教科書、相当の年季物と思われます。
喚声を上げ元気良く階段を駆け上がる子供達。
そんな姿が見られたのも、もはや40年近く前の話です。