2010/夏 訪問
S分校
丑三つ時に自宅を発ち、ひたすら下道を走ること数時間。
ようやく辿り着いたのが、この自然豊かな廃校です。
目の前に川、背後に山、周囲は森…。
決して広くない敷地の周辺には、遊具が見え隠れ。
山からの崩落でしょうか、土砂に埋もれています。
廃校は地域住民によって管理されているのが定石ですが、
この物件については何故か、荒れるに任せたまま。
内部についても、見る限り結構荒れているようで…。
現役当時とは無関係のガラクタが目立ちます。
それでも廃校としての趣は失われていません。
校内には肝試しの跡が残っていると聞きましたが、
もしかして此れがそうでしょうか?
人を驚かすのに紙ベースとは、手抜きに過ぎるのでは。
もう少し五感を刺激させる策を考えるべき。
へき地の分校にしては規模が大きいようです。
ただし崩壊も激しいため、部屋の用途が掴めません。
多くの児童が此の扉をくぐり、学問を学んでいった。
歳月は流れ、思い出の母校はすっかり荒れ果てていた…。