ふと目についた建物を見上げると、それは廃墟…。

温泉と廃墟は、何故こうも同居するのか。

１Ｆは空洞になっており、階段で２Ｆへアプローチ。

いまいち客を迎える雰囲気に乏しい建物です。

値札があるので、一応は旅館業を営んでいた模様。

和洋の表示や休憩の項目から、ラブホテルを連想させますが…。

内装の雰囲気にも、何だか其れっぽさを感じます。

申し訳程度のフロントはともかくとして、

統一性のない壁の柄が妙に気になるところ。

食堂が有るのでラブホテルの線は無しですね。

しかし思うのは、リアル緑がしっかり見えるのに

何故壁紙まで緑なのか、蛇足感が否めない…。

部屋数は多いのですが、何だか安っぽさが目立ちます。

床板の薄さなんか、もはやプレハブ以下のレベル。

４つ足ＴＶも、今や絶滅危惧種といったところ。

完全に絶滅する日も、そう遠くは有りません。

温泉地だというのに此の風呂場は如何なものか。

あまりの閉鎖感に、リラックスなど夢のまた夢…。

思わせぶりな紐が物件への忌避感を高める。

廃墟年齢は、残留物から１０〜２０年ぐらいと推測します。

ラブホテルのような業務形態を取っていた様ですが、

いまいち中途半端な気がしてなりません。

まあ其れ以前に、階段・廊下・部屋・お風呂

全てが狭くて、とても寛げないような状況では…。

安ければ安いほど良いという人も居ますが、

温泉地に泊まる目的は、やっぱり保養がメイン。

無謀な挑戦だったという事でしょう。