2010/春etc 訪問
闇堕ち廃とうふ工場
閑静な郊外の地に、活動を止めて久しい廃工場が一つ。
建物自体はしっかりしていますが、空虚感が滲み出ています。
内部を調べないと、何の工場か分からないのが常ですが、
当物件は屋外プラントに情報が…、大豆サイロなるものを発見。
大豆から出来るものといえば、豆腐や豆乳、納豆などが挙げられます。
品目は何にせよ、食品を製造する工場に間違いは無さそう。
添加物か薬品か、空容器がぞんざいな状態で放置されています。
工場兼社屋として、正面玄関ぐらいはデザイン性が欲しい所。
ところで、この玄関前の空間は何と呼ぶべきなのか。
車寄せでは無いし、玄関ポーチって事で良いのだろうか。
最期を迎えた日、社員達はどのような思いを胸に抱えて
この扉を出て行ったのか、心情を察するに余りある…。
この看板にて、当物件の生産品目が豆腐である事が判明。
国産100%の大豆と最上級のにがり…、コスト面で厳しい。
事務方の頑張りも空しく、資金繰りに行き詰ったものと推測。
どう電卓を叩いても、赤い字が消えない…。
2000年の夏から時が停まり続けている当物件。
再び時が動き出す可能性も、ゼロとは言い切れず。