正面が海の為に強風や湿気・塩害を受けやすく、
建物の崩壊規模は洒落になりません。
奥側の床は殆ど抜け落ちています…。
肝心の水族館的設備は建物の一階部分にありました。
中央に水やゴミが溜まっていますが…、ここは通路で
左右の水槽に魚たちが居たのだろうと思われます。
背後は山で正面は海という絶好なロケーション。
遠めから見ると、階段+蘇鉄が良いアクセントですね。
およそ二年後の夏、再び訪れた私の目の中には
解体された水族館の様子が映し出されました。
石造りの部分を残して姿を消した真○水族館。
また一つ貴重な廃墟を失ってしまった…。
解体されたからこそ姿を現す光景も有ったりします。
たとえば、前の訪問時には暗くて分かり難かった一階部分など。
上から俯瞰してみると構造が分かり易いですね。
しかし、一つ一つの水槽が此の大きさでは
大きな魚を泳がせるのは難しそう…。
トマソン的に残された此の階段の運命やいかに?
階段から眺める相模湾の風景は以前と同じ。
ですが、此処に建っていたはずの龍宮城はもう在りません。
盛夏の中にも秋を感じた休日の午後でした…。
ガイドブックによっては、未だに名前が載っている此の物件。
最低でも15年以上は廃墟として存在していたと思われます。
現役時代の情報を知りたかったのですが、探しても見つからない…。
ただ、此処の入り江は以前から釣り場として有名らしく
私の訪問時も数人の釣り人が糸を垂らしていました。
あの危険な崩壊具合では、物件の解体も止む無しと思いますが
跡地の其の後は一体どうなるのでしょうか?
解体の為に道幅まで拡げるぐらいですから、
なにかしらの計画は県も考えているに違い有りません。
また廃墟にならなければ良いのですが…。