2008/夏 訪問
A観光ホテル
誰が名付けたか、此処は「海の軽井沢」と呼ばれています。
そんな海の軽井沢に、一軒の廃ホテルが影を落とす…。
潮風の影響か、螺旋階段が原形を留めていません。
晩年は暇を持て余していたであろうフロント。
客の来ない客商売は、楽なようで精神的にキツいとか。
廃墟となって日は浅いものの、随所に人為的破壊有り。
床はガラスだらけで、生半可な靴では歩けません。
照明にコウモリ傘をぶら下げた犯人は誰なのか。
彼は労力と引き換えに、僅かな達成感を手に入れた。
所々に眺望の文字が踊りますが、逆に言えば見所はそれだけ。
電気機械室をわざわざ記載する必要は無いのでは?
何だか浴衣とスリッパで歩きたくなる廊下です。
そのまま使っても差支えないほど綺麗な状態ですが、
廃れを期待する側にとっては残念な状態。
観光ホテルのお風呂にしては、演出が欠けているような。
しかも、眺望を謳う割に景色はイマイチだし…。