2008/春etc 訪問
新○○荘
とある温泉地の外れにて見つけた、物言わぬ建物。
森に囲まれて静かな一方、宿泊施設としての立地に疑問が残る。
斜面に建つせいで、正面玄関へのアプローチがいきなり階段という状況。
それにしても質素な見た目…、宿泊施設というより寮のような雰囲気です。
玄関にも華はなく質実剛健で、もてなす気持ちは見当たらず。
どのような人達が此の扉をくぐったのか、未だ想像出来ません。
外観は結構しっかりしているのに、内部は割と朽ちているパターン。
フロント周辺を見るにつけ、さすがに寮ではなさそう。
部屋数からして、キャパシティは結構持っていた様ですが
其れに見合う集客は出来ていたのか…、結果は現状の通り。
実際には写真以上に暗く、重苦しい雰囲気のロビー周辺。
周囲が森なので、天候や時刻により光量が不足しがち。
後ろに見える森永牛乳のキャラクター、其の名はホモちゃん。
ホモナイジングという牛乳の製造工程に、由来した名前なんだとか。
食堂もかなり劣化していて、現役時代の面影は見られない。
立地的に人為的な荒廃は考えられず、これ全て自然環境の仕業。
質素な内部の中でピリリと辛い、近未来的な印象のライト。
照明設備には其の物件の特徴が出易いので、割と見逃せない。