2009/春etc 訪問
F医院
散歩がてら、長閑に花壇なんかを愛でている所に、
視界へと入ってきたのは、崩れかけの廃屋の屋根。
明らかに異質な存在の筈ですが、意外と違和感は少なかったり。
建物は高い塀に囲まれており、入口も中々立派なもの。
普通の民家とは違う”何か”を、感じずには居られません。
崩壊のせいで、建物の本来の構造が分かり難い状況。
右上に見える白くて丸いヤツは、玄関灯でしょうか…。
メインの建物とは別に、離れの様な建物も存在しています。
崩壊が激しいため深入りは出来ませんでしたが、
がらんどうな居住空間であり、特筆点は特に無し。
そんな中で、ふと地面に落ちていた容器を見てみると、
其処には「浸剤器」の文字が…、果たして此れは一体?
医療用具っぽいですが、何故こんな所に在るのか。
疑念を抱きつつ、メイン建物の玄関内を覗いてみると、
そこには崩壊空間の傍らに残された投薬口の姿が…。
この物件、どうやら廃医院という事で間違い無い様です。
外観では全く分からなかっただけに、軽い衝撃を受けました。
部屋数は結構有るのですが、依然として崩壊度は高め。
一歩進むにも難儀するような状況が続きます。
戸棚の中に残されたものは、医療器具か、はたまた薬品か。
屋外と変わらない様な状況の中で、静かに風化は進んでいく。