2009/冬etc 訪問
廃寺withマリア観音群
伊豆のとある山中に、謎のマリア観音が群を成して放置されている…。
そんな噂を聞くにつれ、何かしら廃墟の匂いを感じ取った私は
早速、件の場所に足を運んでみたという次第です。
雑木林に紛れて並ぶ、幾体ものマリア観音像。
異様な光景に対し、畏れよりも好奇心が勝ってしまうのは
無駄に積んだ経験値のお陰かも知れません。
マリア観音とは言うものの、見る限りでは
観音率が高めでマリア率は低め、割合は8:2程度と推測。
結局、なぜこんな所に?という疑問は其の場で解決できず、
後日付近を再探索して見つけた場所が此処です。
階段を上れば先の観音群に行き着く位置関係となります。
階段を上り切った所で、脇に廃屋が見えてきました。
果たしてマリア観音に関係しているのでしょうか?
簡素な木造住宅につき、中も外も崩壊が顕著で荒れ放題。
ただし残留物は豊富なので、調べる余地は有りそうです。
玩具が散乱しているので、小さな子供が住んでいたのかも。
最初は単純にそう思っていたのですが…。
落ちていたパンフをふと眺めると、そこには例のマリア観音が…。
いや違う、左上の文字を見るに、これは水子観音?
パンフを読み進めて、結果知り得た当物件の正体とは…。
どうやら此処は、水子供養の為として造られた霊地のようです。
パンフの絵のように、将来は更に規模の拡大を見込んでいた模様。
昭和後期、様々な時代背景から水子供養の概念が大きく広まりました。
当物件も其の流れに乗って、造られたのかも知れません。
そして見つけた此の御守りには、「大観宮」の文字が…。