2005/春etc 訪問
A温泉ホテル
温泉地、そこには勿論宿泊施設が多数あり
日々顧客を獲得すべく奮闘しています。
当物件は、奮闘虚しく敗れ去った建物の成れの果て…。
集客力に多少の効果が見込まれる付属のプール。
晩年は維持管理の費用が経営を圧迫させる御荷物設備。
入って直ぐのフロントからして此の状態とは…。
この先の探索の苦労が思いやられます。
中規模旅館にしては質素な感のある玄関口。
来客者達の賑やかな声は、もう聞こえない。
健康器具なのか何なのか、謎の睡眠装置を発見。
全く関係ない話ですが、コールドスリープは
現在の科学力では可能なのでしょうか。
放置年月が長い為、廊下もそれなりに酷い状況です。
床はぶかぶかで、マットの張力だけに頼るのは不安過ぎる…。
廃墟としては標準的な廃れ具合の部屋。
割れ窓が換気口となって湿気による劣化は見られません。
現代から抹消されつつあるブラウン管のTVも、
廃墟では至って普通に見られる存在です。
昔のTVの厚さを知らない世代も、いつか現れる事でしょう。
地階に向かう階段も、構造自体はしっかりしていますが
見た目はかなり激しく劣化しています。
カビ臭さや暗闇の恐怖を、写真で伝えきれないのは残念。
露天風呂も、現役時なら風情が感じられただろうに…。
今となっては、只々落ち葉をひたすらに溜め込むばかり。