2006/春etc 訪問
Mホテル
ここは伊豆の某温泉地、僅かな手掛かりを元に道を進むと
視界の先に見事な廃景が飛び込んできました。
お城を模したような此の建物は、かつての温泉旅館だとか。
3階建てと2階建ての二棟が、斜面に沿って建てられています。
正面玄関から、まずはフロントに向かって御挨拶…。
外観以上に崩壊が顕著で、面影は殆ど見当らず。
ロビー全般にわたって、まさに地雷原状態。
一歩進むにも細心の注意を払わねばなりません。
浴衣にスリッパ姿の客達が往来し、歓談の声が絶えない…。
このホテルにも、そんな時代が有った筈なのに。
3階建ての屋根から、1階まで筒抜けの穴があく。
経年劣化とは、かくも恐るべき現象なり。
旅館系物件の1階層は、基本的に光量の乏しい世界。
床からの妙な湿気もあり、長居はしたくありません。
折角なので上を目指しますが、その道程は厳しい…。
危険を承知で進むだけの価値は有るのでしょうか。