二階、三階の大多数が客室スペース。
事前情報が無い為、ドアを開ける際は非常に緊張します。
若干のカビ臭はあるものの、廃墟を感じさせない客室。
これでも放置から5年以上は経過しているのですが…。
コントローラーの色合いに懐かしさを感じます。
ゴムの劣化でボタンが効かなくなったのも、今では良い思い出。
眼前とまではいきませんが、一応オシャンビューでした。
海が近いはずなのに、プールまで備えているとは…。
建物の規模を考えると立派なものです。
浴場への廊下は、玉砂利と石畳で和の雰囲気。
浴場前のくつろぎ場所も純和風で良い感じ。
この辺りの努力は認めたい所ですが…。
肝心の浴場も和風かと思いきや、何故か洋風というちぐはぐさ。
せっかく盛り上がった雰囲気が台無しです。
この浴場以外にも露天風呂やジャグジーが有り、
湯周りの設備はかなり充実していました。
案外、廃墟原因はこの辺りにあるのかも。
残留物から想定される廃墟年齢は、およそ8年。
人為的荒らしが無い為、荒廃の進行は緩やかになっています。
この物件が廃墟となった原因は何故か、実際の所は分かりません。
ただ素人目から見てもイマイチ感のある和洋折衷や、
規模に見合わぬ過剰設備は、明らかに原因の一環なのでは?
旅館経営というものは中々どうして難しいもののようです…。