こちらは二階の廊下、奥行きが結構あります。
二階の教室は妙に荒れた状態でした。
知性を感じない落書きって見苦しい…。
二階及び三階の部屋の多くは
利用者の宿泊室だったと思われます。
この物件全体に言える事ですが、
占住民の生活痕が各所に見受けられました。
カーテンレールで仕切ることが出来る広間。
学生達が、夜を徹して夢を語り合っていたのかも…。
浮浪者の占拠というより、地元の不良達が
肝試しに此処を使っていた可能性も否定できません。
三階にも二階と同じ造りの広間がありました。
想像以上に収容能力のある物件だと思います。
屋上に繋がる四階には、何故か卓球台が。
物件の周囲には娯楽施設が無いので、
風呂上りの楽しみとして重宝されたことでしょう。
帰り際、どこからか迷いこんだ小鳥が外を眺めていました…。
この施設はセミナーハウスとの事ですが、
どちらかと言えば教室の有る旅館という印象でした。
廃墟年齢15年ということで、荒れた部分も見受けられますが
宿泊部分は比較的良い状態だと思います。
土地、建物共に利用価値が微妙な物件なので、
今後の状況は放置か解体の二択ではないでしょうか。