2004/春 etc 訪問



未成ループ橋


ごく普通の道の脇に、突如現れる赤い橋脚。

此の辺りに高架道路が有るなんて聞いていませんが…。



近寄って見たところ、かなりの大きさのようです。

なんだかU型磁石みたいな形ですね。



反対側から見た姿。これはどう見ても廃墟っぽい…。

風景的にもミスマッチ感が有ります。



橋脚の下には小さな石造りの小屋が。

中には工事用の資材等が置かれており、

此の物件が建築途中だった事を示していました


せっかくなので橋の上に登ってみました。

これまで味わった事の無い光景に少し興奮気味…。



橋の起点から終点の形ですが、不完全ながらも

ループ橋の様相を呈しているようです。

しかし、一般道と接続する姿が想像できません。


橋の先は途切れ…、橋桁が折れて落ちてる!?

まるで災害の後のような光景です。



写真では小さく見えますが、実際はもっとスケールが有ります。

いかなる理由でこうなったのか、謎は深まるばかり。



背後の山に登り、全景写真の撮影を試みました。

傾斜が急な上に足場が脆く、一歩間違えたら…。

もう少し自分を大事にしようと思いました。


前の写真と此の写真で、物件の全容が良く判るはずです。

付随した建物が有ると思ったのですが、結局橋だけでした。

一体何のために造られ、何故廃墟と化したのか…。




この物件、情報によると背後の山の上に

別荘地を造成する為に建設された橋だそうです。

30年ほど前には既に橋は造られていたのですが、

現在まで放置された理由は今のところ解っていません。

橋桁の崩壊は、1978年の伊豆半島沖地震が

原因として最も有力であると思われます。


興味深い点として、この橋の地図上の表記が

各地図により異なっている、という点が挙げられます。

ある地図には全く表記されず、またある地図には

実際のように途切れた状態で表記され、

またある地図では道が山の上まで続いていて…。


地図メーカーの人達をも悩ませる此の物件、

放置は何時まで続くのでしょうか…。




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