2010/春 訪問
Oスキー場
歩き始めてから、既に一時間は経過しただろうか…。
未だ目的地は視認できず、疲労と不安は募るばかり。
ようやく見えてきたゲレンデ跡に、まずは安堵のため息をつく。
まだ距離はあるけれど、ゴールに向けて足は軽やか。
今回の物件は、閉鎖した林道の奥にあるスキー場廃墟です。
目の前のロッジは気になりますが、まずはゲレンデ跡へ。
快晴の空の下には、錆色の搬機たちが無言で佇んでいました。
人も車も寄せ付けない立地なだけに、自然な放置感が良い感じ。
長期間の放置にも関わらず、テンションを保ち続けるワイヤーに拍手。
錆さえ無ければ、現役でも十分に通用しそう。
何だか三流ロボットアニメの敵キャラのような風貌。
背景が宇宙空間であれば、より其れっぽく見えるはず。
もはや、レーザーを放つ戦闘機にしか見えない件について。
上からの流れでいくと、此れはいわゆる音響兵器といった処か。
何せ静岡県はスキー場が少ない為、私自身が設備を見慣れていません。
ゲレンデ跡はこれぐらいにして、お次はロッジへ。
こちらも良い感じに錆びて、青空との対比が見事です。
スキーブームの折には、若者で溢れていたかも知れない受付ロビー。
ただ当物件はアクセスに難が有り、繁盛していたかは微妙なところ。