2008年 訪問
ニュー晴○荘
夏とはいえ夕方5時となると、陽射しも頼りない。
そんな頼りない陽射しを逆光にして、浮かび上がる廃旅館。
長かった本日の戸別訪問も、これで終わりにしよう…。
全体的に建物の統一感が見られません。
廃墟にありがちな増築物件と思われます。
狭くも広くもなく、まさに中規模なフロント周り。
ガラスの破片や雑多な落下物、若干のカビ臭さと、
宿泊系廃墟として典型的な御出迎え。
タイルで描かれているのは、鯉の滝登り。
旅館の業績アップを祈願する意味合いなのか…。
和風な廊下ですが、何となく安っぽい印象も受けます。
壁、床、扉、どれをとっても微妙な質感。
各部屋とも、特に可も無く不可も無くといったところ。
まだ自然劣化は少なく、人為的な狼藉の跡が目立ちます。
こちら洋室も、廃墟と呼ぶには忍びないような状態。
まだ十分に稼働できただろうに…、実に勿体無い。
温泉地ということでお風呂には期待したい所ですが、
解放感が不足気味で不満の残るレベル。