2008年 訪問
味○園
雑草に覆われた道、その先に見える建物。
時刻は遅く、既に辺りは暗くなり始めています。
いかにもな廃墟的佇まいですね…。
日陰効果もあり、日中の暑さは微塵も感じられません。
カウンターを備えた入口や周囲の状況から、
此処は何らかの飲食店と思われます。
まるでゾンビのような鳥の剥製が、
突然の訪問者を静かに威嚇していた…。
中心に廊下を通し、両側に座敷が広がる構造。
がらんどう状態で残留物が少ないのは残念です。
各座敷に注文用の内線を備えていますが、
この程度の店内規模で果たして必要なのか…。
窓は無く、畳が剥がされ、床も抜け。
かなりの年月が経過している模様。
本館のほか、数棟の離れが点在しています。
どこぞのBBQハウスのような感じ。
御品書き…、これで物件の詳細が判明ですね。
名物は鯉の活造りと釜飯、その他定食やらBBQやら
割と何でもありのお食事処といったところ。
最期のお客様の支払は32,165円也。
そして誰も居なくなり、月日は流れ…。
旅先で飛び込み訪問した物件。
風化具合から、廃墟歴10年は経過していそう。
小粒ではあるけど、ひっそりとした雰囲気は
有名物件や大型物件とは一味違う
廃墟の良さを伝えてくれました。