2010/夏 訪問
Hごみ焼却場
ごみ処理施設は、得てして山中に在る事が多いのですが…。
当物件も御多分に洩れず、見つけるのに中々骨が折れました。
時期は真夏という事で、物件周りでは雑草の繁茂が著しい状況。
長袖長ズボンの装着は必須、怠ると色々後で泣きを見る事に。
入口からは小規模に見えた建物ですが、かなり奥に長い造り。
高さ方向も結構あって、其れなりに見応えは有りそう。
建物の更に奥側へ進むと、ごちゃついたプラントが登場。
ごみを燃やすのも、そう簡単な事では無いということ。
メカチックな配管、煉瓦製の炉、そして植物。
三者三様ながら、一枚画の中での相性は良好と言えます。
このプラント周辺の土壌には、環境汚染物質である
ダイオキシンが含まれているとか…、訪問後に知った話です。
平面的で無機質な建物であるほど、劣化した時に
不気味さが直球で感じられる様な気がします。
閉鎖から10年以上経つものの、染みついたゴミ臭は
それなりに自己主張、時期もちょうど夏だし…。
ごみ焼却場にとって炉は命、傷めると大変です。
その修繕費は市民に降りかかる事になりますので、
ごみの分別や出し方のルールは、しっかりと守りましょう。
ごみピットの内部は漆黒の闇に覆われ、全く窺い知れず。
もちろん間違って落ちでもしたら、完全に試合終了です。